今日はじめて家屋調査行くな~
緊張するなぁ~
以前、解説した準備編の続きです。
今回は、実際に患者様のお宅に行って、
家屋調査を行う際に、理学療法士視点で
注意すべきポイントについて解説していきます。
準備編でほとんど家屋調査のPOINTは押さえられていると思うので、
実際の動作、環境と自分が考えてきたことを照らし合わせるだけです。
確認って感じですね!
注意すべきポイントは、
現状の状態で退院して大変なところ転倒のリスクがあるところはどこか評価する
ことです。
家屋調査のポイントは、現状の状態での評価
家屋調査では、実際の環境下で動作を実施し、
動作方法に問題はないか、現在の機能では、転倒リスクが高くないか
と評価していきます。
転倒リスクの高いところを評価
玄関先、風呂場、居室、階段、廊下などが挙げられます。
それ以外にも、本人様の動線(よく移動されるところはCHECKしましょう)
玄関先
上り框の高さ、手すりの有無などを確認し、動作も同時に確認します。
日本家屋のような昔ながらのつくりだと
とんでもないほど上り框が高い場合もあるので注意
風呂場
シャワー椅子の高さ、浴室の深さ(可能であれば、出入りする)を確認
一般的な家庭のシャワー椅子の高さは低いことが多いです。
住宅改修や介護用品のレンタルでも難しければ、
デイサービスなどのサービスでの入浴も検討
居室
日中過ごす場所を確認します。
日中、椅子に座ってるのか、床に座ることが多いとかも評価
ものが多くないか、引っかかりそうなところはないか(絨毯など)適宜指導していきます。
階段
よく使う場合や寝室が2階にある場合は、しっかり評価しましょう。
特に、手すりの有無は確認し、
手すりがある場合でも、物を持って上り降りするなどする可能性があるかどうかなども確認します。
ここで、動作方法も指導します。まずは、こちらからの指示なしで実際の動作を行っていただきます。その後、危険な動作方法の場合、2足1段で上るなどの注意点を伝えます。
廊下
手すりがあるかどうか、廊下の幅なども確認
屋内の移動方法により、手すりが必要か、手すりが使えない場合は、歩行補助具が必要など廊下の環境設定により、歩行補助具の選定が必要になります。
車いすを屋内で使用する場合は、車いすが通れるかどうか、方向転換ができるかどうかなども確認します。手すりがない場合でも、廊下幅が狭い場合は、壁伝いができる場合もあります。
最後に、退院後のサービスや外泊訓練の予定を立てよう
色々な動作を確認し、適宜ポイントを指導してきたと思います。
最後に、多くの場合、ケアマネジャーさんやご家族様もいらっしゃると思うので、
今回の家屋調査を行って、必要な福祉用具、介護サービスなどを提案すると良いでしょう。
また、可能であれば、自宅復帰に向けて退院前に外泊訓練などを行うとより安全に
自宅へ帰れると思います。
まとめ
今回は、実際に患者様のお宅に行って、
家屋調査を行う際に、理学療法士視点で
注意すべきポイントについて解説しました。
POINTは現状の状態で帰って、困りそうなところはないか
困りそうなところは、住宅改修や動作方法の指導で
改善可能かなどを評価することです。
難しければ、介護サービスなどの利用や家族様の介助が必要になります。
今後、練習が必要なところや
家族様の介助が必要なところがあったかもしれません。
そうした場合は、治療プログラムの変更や
場合によっては、家族様に介助方法を伝えると良いでしょう。
間違いなどありましたらコメントよろしくお願いします。
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また理学療法士の人は、自分の運動療法の引き出しを増やすという視点でも自分自身が受けてみるのもオススメです!
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