姿勢分析の考え方(動作分析(歩行)に繋げることが重要です)

姿勢分析の考え方(動作分析(歩行)に繋げることが重要です) 新人理学療法士 勉強
taro
taro

姿勢分析ってなんでするんだろう
何か分かりそうで分からない、、

姿勢分析って何の役に立つのか
どこをみればいいのか
歩行に繋がるっていうけど、どこが、、って感じに
学生、新人の時自分は思っていました。

姿勢分析をすることで、筋緊張をみることや骨アライメントをみることに役に立ちます
特に立位と歩行を比較すると、立位と動作時のアライメント変化をみることができます。
そうすることで、歩行時の姿勢の特徴をつかみやすくなります。

重要なことは、姿勢分析をすることで、大まかな患者さんの全体像を捉え、
歩行に繋げること
です。

姿勢分析と動作分析(歩行)を繋げるとは、、

姿勢分析と歩行を繋げるというと、難しそうと思います。

姿勢と動作は、必ず結びついており、大まかな特徴はほとんど変わらないと思います。
難しく考えすぎずに、姿勢分析を行っていきましょう

個人的には、姿勢分析ですべてを明らかにするというよりも
全体像をざっくりとらえる
という風に考えています。

なぜか??
人間の目は錯覚などもありますし、
姿勢分析ってその人の技術(触診技術や観察スキル)によって左右されるからです。

姿勢分析ってなんの役に立つのか

メリット

  • MMT、ROMなどでは評価できない全体像を捉えることができる
  • 骨アライメントの様子を評価できる
  • 触診で確認すれば、筋緊張の具合も予測できる

MMT、ROMなどでは評価できない全体像を捉えることができる

ここで、全体像を捉えることは動作分析をするうえで重要です。
全体像を捉えられていないと、局所にこだわりすぎたりします。
また、動作時にどのあたりをみればいいかあたりをつけれなくなります。

骨アライメントの様子を評価できる

骨アライメント(下腿が外旋しているなど)を評価できます。
ここで注意が必要なのは、骨が変形しているのか、筋の影響でアライメントが
変化しているのか注意が必要です。

触診で確認すれば、筋緊張の具合も予測できる

骨アライメントをみて、なんでそうなっているか
筋はどうなっているか考えてみてください。そして、左右で触診し比較してください
自分も触診技術を高めている途中です。今のところ筋緊張を客観的に測る方法はないので、触診技術を高めるしかありません。

背臥位、座位、立位で何が違うのか

各姿勢のアライメント、筋緊張を比較することが重要です。

各姿勢のときのアライメント、筋緊張を比較することで、
体幹に問題があるのか、
安静時はいいけど、抗重力位になると緊張が上がるなど、、

背臥位の特徴を考えよう
支持基底面が広く、一番安定している、、

ということは、安静時のアライメント、筋緊張をみることができます。

安静時の筋緊張が高いところは、動作時でもほとんどの確率で高くなっています
逆にいえば、動作時の筋緊張が高いところが安静時にも影響していると考えられます。

次は、座位の特徴を考えよう
体幹、上肢は抗重力位にある
背臥位よりは、支持基底面は狭いなど、、

ということは、
抗重力位で、特に体幹、上肢のアライメント、筋緊張をみることができます。

最後に、立位の特徴を考えよう
体幹、上肢、下肢と抗重力位にある
座位に比べ、さらに支持基底面が狭いなど、、

ということは、
抗重力位で、全身のアライメント、筋緊張をみることができます。

例で考えていきます。

背臥位、座位では特にアライメントに特徴を認めませんでした。

立位で右肩甲帯挙上し、左肩甲帯が下制し
体幹が左側屈していたとします。

この場合だと、問題点はどこにあるでしょうか?
姿勢を比較し、問題点を絞ってみます

背臥位、座位では特にアライメントに問題はありません
立位でアライメント変化を認めました。

ということは、
安静時、抗重力位でも体幹上肢は特に問題はなさそうです。
下肢が影響している可能性が高いと考えられます。
簡単に考えると、なんらかの影響で脚長差が起きている可能性があります。
その他の可能性もありますが、下肢に問題があることが絞れました。

こういった風に絞り、さらに歩行時もこんな問題が起こりそうなど考えられると
歩行分析しやすくなると思います。

どこをみればいいのか

大切さはわかったけど、実際の方法は、??

すごく基本的なことですが、
骨のランドマークでみると良いです!

例えば、立位の場合

矢状面

乳頭突起→肩峰→大転子→外果

前額面

両肩峰→腸骨稜の高さ→膝蓋骨の高さ→外果

一気に全部見ようとすると大変なので、
まずはこれで全体像を掴みます

あとは、ASISとPSISを比較して骨盤の前後傾を確認したり
回旋を確認してみてください。

あとは、触診の技術と観察の技術、筋のイメージが
大事になってくるので、練習です。

全患者さんで、姿勢をみて評価していくとよいです。
実際、時間がない時などもあると思うので、
歩行に繋がる立位だけでも評価するなどするとよいでしょう
また、患者さんは、
見られてると思うといつもの姿勢と変化してしまう場合があるので、
リハビリ以外時間で、立っているときなどに評価できると
本来の姿勢をみられるかもしれません。

まとめ

今回は、姿勢分析について解説しました。

姿勢分析を難しく考えすぎず、
患者さんの全体像を捉えることが重要でした。

そうすることで、各姿勢でのアライメント、筋緊張などが分かり
歩行、動作分析での問題点が予測でき分析しやすくなるでしょう。

これは、自分がやっている方法なので、
様々な意見があると思います。
もし、他によい方法があれば、連絡してください。

間違いなどありましたらコメントよろしくお願いします。

オンラインでの運動指導もやっているので肩こり、腰、膝気になる方は下のリンクから相談してみてください!

オンライン運動指導  申し込み  
オンライン運動指導の申し込みありがとうございます。運動指導する前に、安全に運動するため、身体の状態を確認させて頂きます。 よろしくお願い致します。

また理学療法士の人は、自分の運動療法の引き出しを増やすという視点でも自分自身が受けてみるのもオススメです!

コメント