治療中、どんなことを考えればいいんだろう、、
理学療法士として治療プログラムを行っている時の考え方を紹介します。
大事なのは、治療は評価です。治療しながら、考えていくと良いかと思います。
治療を行いながら、仮説を検証していきます。
あくまで、個人の一意見なので、参考までに、、
治療は評価です
治療と評価は、一体となっていると思います。
治療を行いながら、効果が出ているか(自分の仮説が正しかったか)を評価するものだと考えています。
評価といえば、ROM、MMT、整形外科テスト、歩行分析など、、を
考えると思いますが、それだけでは、本当の問題点にはたどり着かないと思います。
例えば、歩行などは、歩行を分析するだけでは問題点が明確になりにくいため、
自分で誘導したときの動きなどを誘導なしの動きと比較し治療を行っています。
誘導することで、体の動かし方が良くないのか、ある筋の筋出力が低下しているのか
詳細に評価することができます。
具体的な治療プログラムの進め方
- 治療の目的の確認
- 仮説を考える
- どうやって治療の効果を確認するか考える
- 治療の実践
- 実践中に、患者様の反応を確認
- 治療後、治療の効果(仮説)を確認
こういった風に自分は考えて治療を行っています。
まずは、治療の目的を考える
前提として、問題点の整理や優先順位の設定が必要です。
その後、治療の目的を考えます。
すごく単純に考えています、、
例: 膝屈曲可動域を向上させたい
- 痛みの評価から、大腿前面の筋が影響してそう、、
- 大腿直筋の伸張性低下??←ここが重要
- 腹臥位で大腿直筋を伸張させてみる
この場合だと、膝屈曲可動域を向上させるのが目的
大腿直筋の伸張性低下が仮説です。
目的を明確にすることが重要
目的が、抽象的だと効果が出たかどうか曖昧になります。
そうすると、次の治療に生かせず、
その治療は効果的な治療なのか分からなくなります。
そうすることで、どんどん迷路に迷い込んでしまいます。
こんな感じに自分も失敗したことがありました。
明確にすると、治療プログラムを行って、効果が出たかどうかすぐ分かる
→自分の仮説が間違っていたかもしくは、治療の方法が間違っていたか
考え、次の治療に生かせます
仮説を考える
治療前に行った評価、問題点の抽出を考慮し、仮説を考えます。
ここで、立てる仮説が間違っていてもかまいません。
まず、自分の評価、問題点の優先順位を考え仮説を立てましょう。
何度もやれば、仮説の精度が上がっていきます
どうやって効果を評価するか
可能であれば、客観的な評価を(数値などで示せると良い)
歩行などは、自分でみるべきPOINTを絞り、そこを評価すると良い。
例:先ほどの可動域向上を目的にした場合は、
ROMの数値、その際の疼痛などを評価すると良いと思います。
治療の実践
治療を行っている時も、疼痛の確認や患者さんの反応を評価します
自分の狙っている動きが出ているかなど評価し、自分の考えた治療が適切であったか確認しつつ行っていきます。
狙っている動きがでておらず、代償的な動作が出ている場合は、課題の
難易度が高すぎるか自分の誘導がうまくいっていない可能性が高いです。
ここをしっかり行うことで、
仮説が間違っていたかそれとも自分の治療方法が悪かったか確認することができます。
治療後、再度評価
どうやって効果を評価するかというところで考えた方法で、
再度評価を行います。
変化があった場合、おおよそ仮説が正しい可能性が高いです。
しかし、ほとんどの場合、変化がないもしくは少しの変化しか見られないことが
多いと思います。
その場合は、まず仮説が間違っていたか、治療方法が良くなかったの
どちらかなので、治療中の動きや再評価したときの動きをみて考えましょう。
仮説が間違っていた場合は、再度評価を行い仮説を立てなおしましょう
治療方法が良くなかった場合は、難易度の調整、自分の狙った動きや場所にアプローチできるように治療方法を考えましょう。
自分の主観ですが、
治療方法は、教科書や本などに書いてあることも多いですが、
あくまでその一例にすぎず、自分の担当の症例様には間違いではないが
効率的とは言えないことが多いです。そのため、自分で仮説と仮説の検証を何度も行うことでより良い効率的な治療方法が見つかると思います。
まとめ
今回は、治療プログラムの進め方について解説しました。
大事なことは、治療と評価は一体となっており、
まずは仮説を立て、治療の目的を明確にしてから治療を実践していきます。
上手くいかなかった場合は、
仮説が間違っていたか治療方法が良くなかったかのどちらかなので、
再度評価を行い、方法を考えましょう。
まずは、仮説を立て考えながら治療を行っていくことが重要です。
治療方法はいろいろあるとは思いますが、1人1人症状は異なるため、
その人に合わせた適切で効率的な治療方法を考えていかないといけないと思います。
間違いなどありましたらコメントよろしくお願いします。
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また理学療法士の人は、自分の運動療法の引き出しを増やすという視点でも自分自身が受けてみるのもオススメです!
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