はじめて家屋調査に行くけど、どこに気を付ければいいんだろう
何か不安だな~
回復期病院で2年間働いてきた自分が、新人理学療法士に向けて家屋調査を行う際のポイントについて解説します。
一番大事なことは、事前準備です!
では、どんなことを準備すればいいのか、
今回は家屋調査のポイント事前準備編として
解説していきます。実際の家屋調査についても今後、書いていく予定です。
※あくまで、個人の意見なので参考までに、、
病院や先輩のやり方があると思うので、、
家屋調査のポイントについて
- 事前準備で、家屋に関しての情報収集や家屋環境に合わせたリハビリを行う
- 実際に訪問し指導を行う
- 自宅復帰に関して障害になりそうなところは、リハビリor環境整備
- 試験外泊などで、実際に生活して頂く
- 再度、注意すべき点などを指導し自宅復帰
こういった感じで、家屋調査から自宅復帰まで行っていければ、
安全に自宅復帰できるのではないでしょうか
患者様のお宅に訪問させて頂く前の事前準備
- 家族様の介護力、独居かどうか
- 現状の介護度の確認(要支援など介護認定を確認)
- 患者様の家屋構造の確認
- 住所や自宅付近の環境の聴取
- 家屋構造と現状の動きを照らし合わせる
主に、家屋構造を確認し、現状の動きを照らし合わせることがメインになります。
まずは、実際の環境に合わせ動作指導を行っていきます。
今後改善が、難しそうなところであれば、手すりや段差の解消で対応します。
家族様の介護力、独居かどうか
自宅復帰にあたって、家族様の介護力(どの程度介助や手伝いができるか)は重要です。そのため、日中1人になるのかなど確認しておきましょう。
また、独居の場合は、買い物や家事全てを患者様自身でこなさなければならないので
サービスの利用(ヘルパーなど)も考えないといけません。
これらと今後の予後も含めて、家屋調査の前に自宅復帰できるかどうかを検討する必要があります。必要があれば、施設へ退院も検討します。
介護保険の介護度を確認しておく
高齢の方であれば、ほとんどの場合なんらかの介護度が下りている場合が多いので
確認し、どの程度介護サービスを使えるか考えておくと良いと思います。
家屋構造を確認しておく
家屋の写真など確認できる場合は、ご家族様の許可を得て確認しましょう
特に注意して確認しておくべきところは、
上り框の高さ、階段の高さ、寝室や居住スペースは何階か、
お風呂は家orデイサービスなどか
上り框や階段の高さは、とても高い場合があるので注意が必要です。
また、マンションやアパートの場合、階段昇降が必須になることがあるため、玄関までのアプローチも確認しておきましょう。
居住スペースが1階の場合は、あまり階段を使用することが少ないと考えられるので重要度が下がります。
お風呂を家で入るのかそれともデイサービスなど介護サービスを使用していたのかなどの確認も必要ですね。
お風呂を家で入る場合は、シャワー椅子の高さ、浴槽の深さなどを確認
家屋構造だけでなく、周りの環境も大事
坂が多いとか山の上にあるとかそういった場合もあります。
そういったことを考慮して、歩行補助具の選定を行う場合もあるので注意
確認した家屋構造と実際の動きをリハビリ室で確認
聴取や確認した家屋構造から、自宅環境に可能な限り合わせ、
リハビリ室で評価していきます。
階段昇降を例に挙げると
まずは、平行棒内で手すりを持ちながら低い段差を昇降
可能であれば、段の高さを上げたり、手すりを片手にしたり
実際の環境に近づけていきます。
自分なりに家屋調査のポイントについてまとめる
ここが大変そうとか、階段は手すりなしでは難しいなとか
たぶん、いろいろ現状では難しいことが出てくると思います。
まずは、リハビリでどうにかできないか考えてみる(動作方法や機能upで)
難しければ、家屋改修や介護サービスの利用を検討
そしたら、自分なりに必要な家屋改修する場所や必要な介護サービス(デイサービスなど)が分かってくると思うので考えをまとめて先輩に相談すると良いでしょう
まとめ
理学療法士の視点からみた家屋調査のポイントについて解説しました。
事前準備だけで、結構やることがあったと思います。
特に家屋の環境を事前に確認し、動作を評価しておくことは重要です。
こんだけ準備していけば自信をもって家屋調査に臨めると思います。
間違いなどありましたらコメントよろしくお願いします。
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また理学療法士の人は、自分の運動療法の引き出しを増やすという視点でも自分自身が受けてみるのもオススメです!
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