リハビリの進め方(ゴール設定編)

新人理学療法士 勉強
taro
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初めて患者さんを担当するけど、どういう風にリハビリを進めていけばいいだろう、、
実習で色々やってきたけど、実際には初めてだ、、

初めての担当する患者さんは、緊張しますよね。不安でいっぱいですし、、
自分は2年間回復期でリハビリテーションを行ってきました。
どうやってリハビリを進めていくべきか考え方を伝えていければと思います。
今回は、ゴール設定のやり方について解説していきたいと思います。

リハビリの進め方(ゴール設定が重要!!)

リハビリの進め方として、重要なのは

ゴール設定です!!

ゴール設定を間違えると、どんな良い治療をしても
いい結果は得られないと思います。

  • 問診、理学療法評価(画像情報なども含め)
  • 疾患の予後予測
  • 考察し、ゴール設定
  • 適宜、評価を行いゴール設定を修正

上記の点を繰り返し行い、ゴール設定を行っていきます。
注意すべきことは、どの評価に偏ってゴール設定をしても良くないところです。

例えば、疾患の予後予測のみに囚われてゴール設定を低く設定したり、
本人様、家族様の希望のみに囚われて、ゴール設定を高く設定したりと、、

総合的に見て、さらに自分の考察も踏まえてゴール設定を行います。

ゴール設定のやり方(問診から)

まずは、問診から始めていきます。
リハビリを行ってどうなりたいか。家族様、本人様の希望を聴取します。
例:歩けるようになりたいとか、家に帰りたい

ゴール設定にあたって、可能な限り具体的に設定したいので、
もっと深くまで聴取します。
例:どの程度歩けるようになりたいのか
  家に帰るにあたって、介助は可能なのか、
  それとも自立しないと家に帰るのは厳しいのかなど

自宅復帰であれば、

  • 日中、家族様はいらっしゃるのか
  • 自宅環境
  • 元々の活動(仕事をしていた、デイサービスに通っていたなど)
POINT
  • 問診(リハビリへの希望、家屋情報、元のADL情報、家族構成など)

まずは、本人様、家族様の希望が重要(当たり前ですが、、)

疾患の予後予測を行おう

疾患の予後予測を行いましょう。脳血管障害などでは、特に重要になってきます。
そのため、画像所見をみてどの部位に損傷があるか見ましょう

なぜ疾患の予後予測がゴール設定に必要なのか、、

患者さんの症状が、一般的に良くなっていくか、どの程度期間がかかるのか、
この痛みは、今回の疾患痛みなのかなど当たりをつけるのに重要です。

もし、分からなければ、
どこまでよくなるか分からずに、ゴール設定を見誤る可能性が高いと考えられます。
そうすると、効率的にリハビリを行えずに良くなるはず症状が良くならずに
結果的に想定したよりも上手くいかないと思います。

疾患、画像所見に対する知識をつけるために勉強することをお勧めします。
また、どうしても難しい疾患などは医師に相談することも良いかと思います。

POINT
  • ゴール設定には予後予測は必要
  • 予後予測には、疾患の知識、画像所見の評価が必要

疾患、画像所見に対して勉強してゴール設定に生かしましょう

情報をまとめて、考察

問診で聴取したこと、疾患の予後予測、理学療法評価を踏まえ
今後のゴール設定を行います。

基本的には、本人様、ご家族様の希望に沿えるようにゴール設定を行います。
しかし、疾患の予後予測などの評価を踏まえ希望が難しいと考えられる場合があります。
自分の場合、そういったときは一時的にゴールは可能な限り希望に沿ったゴール設定しておき、今後の経過も踏まえゴール設定の修正を行っていきます。
そういった場合、自分の想定よりも良くなる場合もありますし、あまり上手くいかない場合もあります。
大事なことは、まずは、可能な限り高いゴール設定し、できる限り力を尽くして良くなっていくか評価することです。最初から低いゴール設定を行うと、本人様のモチベーションも下がりますし、セラピストも良いリハビリを提供できないと思います。

ゴール設定が難しい場合や想定より上手くいかない場合は
定期的に面談などご家族様と話し合いの場を開き、ゴール設定の共有を行っていく必要があります。こうすることで、ご家族様に受け入れてもらう体制を作って頂きます。退院前にいきなり、介助が必要と言われても大変なので、、、

POINT
  • 問診、予後予測、理学療法評価を踏まえゴール設定
  • 難しい場合も介入当初は高いゴール設定を
  • 適宜ゴール設定を家族様と共有

評価しつつ、ゴール設定を修正しご家族様と共有しましょう

まとめ

ゴール設定は、リハビリを行う目的を明確にするため重要

ゴール設定するためには、問診、理学療法評価、疾患の予後予測で情報収集し、
そのうえで考察します。

適宜、評価、リハビリの進行具合や予後予測したものと比較し
ゴール設定の再設定が必要です。
ゴール設定を修正した場合、ご家族様と共有することが大切です。

何回もゴール設定や予後予測をすることで精度の高いゴール設定ができると思います。そうすることで、効率の良いリハビリテーションが提供できると思います。

間違いなどありましたらコメントよろしくお願いします。

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